自動運転車の歴史と未来

自動運転車の歴史と未来

自動運転車の歴史と未来

いまや私たちの生活になくてはならない存在の自動車。
自動車は世界中で日々、進化を続けています。

中でも、自動車に目的地を伝えれば自動でその場所まで連れて行ってくれる【自動運転車】の進化は止まりません。

今はまだ「夢の自動車」のような気がする自動運転車ですが、
センサーで危険を察知し自動でブレーキをかけてくれる「予防安全装置」が当たり前の装置となった今、”自動”は身近なものとなってきました。
自動運転車が大衆に普及する日も近いと言われています。

そんな自動運転車の歴史は意外と長く、約80年前から存在していました。

今はまだ夢の自動車・自動運転車の、歴史とこれからの展望を紹介していきます。

自動運転の定義

自動運転

自動運転車の歴史を紹介する前に、基礎知識として「自動運転の定義」を説明します。
一口に自動運転と言っても有人・無人や、どこまでが自動なのかなどによって自動運転はレベル分けされています。
そのレベルは曖昧なものではなく、各国政府が協議し策定した明確なものです。

【レベル0】全てドライバーが操作
ドライバーが全ての操作(加速・操舵・制動)を行う場合、つまり”普通の車”はレベル0に相当します。
前方衝突警告(FCW)などの主制御系統を操作しない運転支援システムもこちらに含まれます。

【レベル1】加速・操舵・制動のいずれかをシステムがサポート
車線の逸脱を検知し自動補正したり、先行車との車間距離を自動調整したりなど、加速・操舵・制動のいずれかをシステムがサポートする技術を搭載した車。
自動ブレーキなどの安全運転支援システムはレベル1に相当します。

【レベル2】加速・操舵・制動の複数(全て)をシステムがサポート
車線の逸脱を検知し自動補正したり、先行車との車間距離を自動調整したりなど、加速・操舵・制動の複数(全て)をシステムがサポートする技術を搭載した車。
加速・操舵・制動の複数(全て)をシステムがサポートするが、ドライバーは常時、運転状況を監視している必要があります。
現在、日産・セレナやテスラ・オートパイロットなどに搭載されているシステムです。

※レベル2までは「運転支援技術」と呼ばれており、「自動運転」とは呼びません。

【レベル3】特定された場所でのみ、システムが加速・操舵・制動の全てを操作。
限定的な環境下でのみ、システムに運転に関わる全ての操作を任せることが出来ます。しかしドライバーは緊急時に必ず対応しなければいけません。
レベル3の自動運転を搭載した初めての車は、2017年に販売開始した[アウディ A8]です。現在、世界で唯一のレベル3自動運転搭載車です。日本では2018年秋に発売予定です。

【レベル4】特定された場所でのみ、システムが加速・操舵・制動の全てを操作。ドライバー関与無し。
限定的な環境下でのみ、システムに運転に関わる全ての操作を任せることが出来ます。ドライバーはその環境が続く限り運転に全く関与する必要はなく、緊急時もシステムが対応します。
現在レベル4の自動運転を搭載した車の販売はなく、テスト走行の段階にとどまっています。日本政府は2020年までに実用化することを目標としています。

【レベル5】全ての環境下で、システムが加速・操舵・制動の全てを操作。
限定されることなく、全ての環境下でシステムに運転に関わる全ての操作を任せることが出来ます。レベル5ではドライバーの乗車も必要なく、無人運転が可能となります。
現在レベル5の自動運転を搭載した車の販売はなく、コンセプトカーの発表の段階にとどまっています。日本政府は、2025年までにレベル5の完全自動運転を完成させることを目標としています。

自動運転車の歴史

前述したとおり自動運転車の歴史は長いです。

今から約80年前の1939年にニューヨークで開催された万国博覧会で、ゼネラル・モーターズ社が世界で初めて自動運転のコンセプトを発表したと言われています。
展示ブースで「Futurama(“Future”未来と”Panorama”全景・光景、」を組み合わせた造語)」と名付けた自動運転システムを披露したことが、自動運転車の歴史の始まりです。

その後1950年代ごろからアメリカで事故と渋滞の解消を目的とした、自動運転車の本格的な実験が開始。
実際に自動車が自動運転走行できたのは、それからおよそ10年後の1960年代のことでした。最初は道路インフラの助けを借りての自動運転走行でしたが、さらに10年後の1970年代には完全自律自動運転技術の開発に成功しています。

1980年代に突入すると、日本・アメリカ・ヨーロッパ諸国でマシンビジョン(自動検査やプロセス制御などのシステム)を使用した自律自動運転技術の更なる研究が行われるようになりました。

とくにヨーロッパでの研究は盛んで、1987年~1995年にかけて「EUREKAプロメテウス計画」が進められました。
このEUREKAプロメテウス計画とは、自動運転車分野における研究開発プロジェクトであり、交通効率及び安全性の向上が目的でした。
国を挙げての一大プロジェクトで、今日までに投入された資金は10億ドルとも言われています。またこのプロジェクトにはあの「ベンツ(ダイムラー・ベンツ社)」も関わっていました。
プロジェクトの研究成果としては、1994年、激しい交通量の高速道路を無人自動車で走行することに成功しています。その時の時速は130km以上、距離は1,000kmにも及びます。

それに続いて、1996年に建設中の高速道路を使用した自動運転車のテスト走行が、1997年にはアメリカで高速道路を使用した大規模な自動運転車の実験が共に行われています。

2000年代に突入すると自動運転車の技術は飛躍的に進歩し、2004年・2005年・2007年にアメリカで「DARPAグランド・チャレンジ」が開催。
これは、国防高等研究計画局(DARPA)が主催したロボットカーレースで、賞金をかけた、世界初の長距離自動運転車の協議です。
このレースを開催することで、自動運転車の問題点を洗い出し、また同時に解決策を見出すことを目的としています。

2010年代では自動運転車の本格的な実用化が視野に入ってきます。
2017年、ゼネラル・モーターズとクルーズが共同で、自動運転車の量産体制が整ったことを世界に向けて発表。
この宣言は、「あとは各国の自動運転車に対する規制が緩和されるのを待つのみ」ととれる宣言です。

自動運転車での交通事故

2016年、アメリカのフロリダ州で運転支援機能が搭載されたテスラ・モデルSが衝突事故を起こしました。
トレーラーと衝突しテスラの運転手が死亡してしまったこの事故は、自動運転車が起こした最初の交通事故です。

2018年には、アメリカのアリゾナ州で自動運転車が歩行者をはねて死亡させる人身死亡事故も起こっています。
この事故を受け、配車した「Uber」はアメリカ各地で実施してきた自動運転車の試験を中止する発表を行いました。

各メーカーの自動運転車の現状

・トヨタ自動車
長らく自動運転車の実用化に否定的な立場をとっていたトヨタだが、2018年に自動運転技術を開発する新会社の設立を発表しました。
2020年から自動運転車の本格投入を始める見込みです。

・日産自動車
これまでにも、「セレナ」「エクストレイル」「リーフ」に自動運転を搭載してきた日産。
2020年までに一般道での走行が可能な自動運転車の発売を目指すと発表しています。

・本田技研工業
ホンダはAIの開発に積極的であり、2025年までにレベル4の自動運転車の発売を目指しています。

・スバル
国産メーカー内で、最も完全自動運転に近づいていると言われているスバル。
「アイサイト(高い認識能力のステレオカメラ)」を搭載した予防安全性能の高い車を次々と発売しています。
2020年にはアイサイトの機能を更に発展させ、自動運転車の実用化を目指しています。

・いすゞ自動車・日野自動車
視界支援、路車間通信、加減速支援、プラットホーム正着制御の4つの技術を開発していた両社は、2016年5月に高度運転支援技術を共同開発することで合意しました。
現在も共同で開発を進めているハイブリッド連節バスをはじめとして、2018年以降実用化していく予定です。

・ゼネラルモーターズ(アメリカ)
2017年にキャデラックに「スーパークルーズ」と呼ばれるアダプティブクルーズコントロールを搭載。
2019年にハンドルなし「無人運転」の量産車を実用化する方針だと発表しました。今回想定されてるレベルはレベル4です。

・アウディ(ドイツ)
2013年にグーグルに続いてネバダ州で自動運転車の公道試験走行を行う許可を取得したと発表しています。
2018年には、A8においてレベル3(条件付自動運転)相当の自動運転機能「Audi AIトラフィックジャムパイロット」を備えて発売する予定です。

・ダイムラー(ドイツ)
2013年にドイツ国内の一般公道100キロメートル以上を自動運転で走破したことを明らかにし、2020年までに自動運転車を市場投入できると発表しています。
また、2025年までにトラックにおいても自動運転車の実現を目指すと発表。自動化レベルは3程度で、無人運転は不可能だが、ドライバーは運転を車両に任せて、空いた時間で車内での事務的な作業などに充てることができると発表しました。

・BMW(ドイツ)
高速道路での自動運転システムを開発。2012年には5000kmに及ぶ自動運転テストに成功しています。

・フォルクスワーゲン(ドイツ)
2011年に時速128km以下で自動運転できる自動運転車を開発していると発表しました。
現在は「超速ブレーキ」の開発と共に自動運転車の開発も進めています。

・ボルボ・カーズ(中国)
ボルボとオートリブの出資の自動車ソフトウェア開発会社のZenuityと連携して、ボルボは2021年までにレベル4の自動運転車を販売する予定です。

 

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