意外と知らない自動車の歴史まとめ

意外と知らない自動車の歴史まとめ

意外と知らない自動車の歴史まとめ

自動車 歴史

日本の自動車所有率は年々減少しているとはいえ、「カーシェアリング」など所有の形は変われど私たちの生活になくてはならない自動車。

現在でも進化し続けている自動車の歴史は長くとても面白いです。

意外と知らない「自動車が生まれた背景」や「世界初の自動車第1号」、「日本の道を初めて走った自動車」などについて時系列でまとめました。

世界初の自動車はガソリンではなく蒸気自動車

世の中に初めて自動車が登場したのは、1769年。
フランスの軍事技術者「ニコラ=ジョゼフ・キュニョー(1725年2月26日ー1804年10月7日)」が数年かかって開発した”蒸気三輪自動車”【キュニョーの砲車】です。
ルイ15世の陸軍大臣・宰相ショワズールが、フランス陸軍砲兵部隊のためにキュニョーに製作させました。

戦場で大砲を運搬するための自動車(現代のトラック)だっだと言われており、全長7mで時速9km(15分ごとにボイラーへの給水が必要なため実際は時速3km程度)、大砲と大人4人が乗れます。
広い荷物スペースが確保されているデザインで、ボイラーとエンジンはまとめて前方に配置されています。
2つのシリンダーで前輪を駆動する三輪車の形式をとっているのですが、バランスが崩れやすく操縦が難しかったようです。

世界で初めて「自らの動力で進み、人を乗せ、人が運転できる車」を開発したキュニョーの功績は偉大であり、現代の自動車の父として称えられています。

蒸気自動車の実用化・普及

その後、イギリスの技術者「リチャード・トレビシック(1771年4月13日ー1833年4月22日)」が蒸気機関の更なる開発に取り組み、世界初の”高圧蒸気機関”を誕生させました。
この高圧蒸気機関を利用して、世界初の”人間が乗れる蒸気機関車”も製作。人間が自動車に乗って移動する礎を築きました。

さらには1831年に、イギリスの元軍医「ゴールズワージー・ガーニー」と「ウォルター・ハンコック」らによって、蒸気機関を搭載した乗合自動車(バス)【スチームコーチ】の実用化が成功。
個人間での使用を考え開発していたスチームコーチでしたが、計画よりも大型になってしまったため営業運転に変更。その結果スチームコーチは【馬無し馬車】と呼ばれ、イギリス国内で交通機関として定着しました。

世界で初めての交通事故

世界で最初の交通事故は、キュニョーの砲車でキュニョー自身が起こしました。
キュニョーの砲車1号車の運転実験の最中にコントロールが利かなくなり、民家の壁に衝突してしまったのです。これが歴史上、最初の交通事故です。

このとき自動車は時速3.5km程度のスピードでごく短距離での実験でしたが、前輪1輪駆動の三輪車であったキュニョーの砲車は重量バランスが悪いうえに、ブレーキも十分に効かず、あえなく壁に衝突して壊れてしまいます。
キュニョーはこの失敗を経て改良を重ねた2号車を1771年に完成させますが、その頃には軍部の関心が薄れていたため、2号車は日の目を見ず兵器庫に保管されてしまいます。
この2号車は現在、パリの技術工芸博物館のロビーに展示されています。

ガソリン自動車の元祖はあの超高級車

世界初のガソリン自動車の名前は「ベンツ・パテント・モートル・ヴァーゲン」、別名【ベンツ1号】。
世界で初めてのガソリン自動車は、いまや高級車の代名詞とも言えるあの”ベンツ”なのです。

1870年に、オーストリアの発明家「ジークフリート・サミュエル・マルクス(1831年9月18日ー1898年7月1日)」が、荷車に搭載した内燃機関(エンジン)で走行する自動車【第1マルクスカー】の開発に成功。

それに続いて、1876年にはドイツの発明家「ニコラウス・アウグスト・オットー(1832年6月10日ー1891年1月26日)」がガソリンエンジンを発明。
それまでにも概念だけは存在していた「4ストローク機関」を、初めて実機に移したのがオットーということで、現在も4ストローク機関の概念のことを「オットーサイクル」と呼びます。

そして1886年には、ドイツの技術者「カール・ベンツ(1844年11月25日ー1929年4月4日)」が、オットーが発明したガソリンエンジンを改良し”世界初のガソリン自動車”【ベンツ1号】を開発します。
この自動車は3輪自動車であり、4サイクル水冷単気筒エンジンでした。車輪には、当時主流であった木製の車輪ではなくワイヤの車輪を使用しています。棒ハンドルで前輪を操縦するタイプのもので、時速15kmの走行が可能でした。
ベンツはすぐさまこの車の特許を取り、1888年には自動車の販売を開始します。

また同時期に、同じくドイツの技術者「ゴットリープ・ダイムラー(1834年3月17日ー1900年3月6日)」もガソリン自動車を開発。
1892年には生涯のビジネスパートナーとなる、「ヴィルヘルム・マイバッハ(1846年2月9日ー1929年12月29日)」と共に「ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社」を設立し、こちらも自動車販売を開始します。

そして共に大企業と成長した1926年、ダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社とベンツが設立した「ベンツ社」が合併。「ダイムラー・ベンツ社(現・ダイムラー)」が誕生しました。

上記のことから、「メルセデス・ベンツ」がガソリン自動車の元祖だと言われています。

日本の道を自動車が初めて走った日

日本に自動車が持ち込まれた時期については諸説ありますが、一番有力な説だと言われている説が「1898年(明治31年)のテスト走行説」です。

1898年、フランスの自動車技師により自動車が持ち込まれ、東京の築地~上野間をデモ走行したと言われています。
当時のことは1898年1月11日の『東京朝日新聞(現・朝日新聞東京版)』に書かれており、「パナール・エ・ルヴァッソールM4」という名の車が時速30kmで走行したという記事が残っています。

このパナール・エ・ルヴァッソールM4は日本の大富豪へのアピールを兼ねたテスト走行ののち、競売にかけられる予定でしたが、買い手がつかずフランスに持ち帰られたようです。

日本国産車の歴史

日本で最初に開発された国産車は【山羽式蒸気自動車】と呼ばれています。
1903年に大阪で開催された第5回内国勧業博覧会。この博覧会で展示されていたアメリカ車に刺激を受けた岡山の資産家が、「山羽虎夫(1874年ー1957年)」に開発させた自動車です。

「佐々木久吉」も開発に加わり完成した国産自動車第1号の山羽式蒸気自動車は、1904年5月7日に岡山県内を3km走行することに成功しました。

降参自動車創生者として称えられている山羽虎夫は、岡山城内に碑文が建てられています。

その後、1907年には日本初のガソリン自動車【タクリー号】が開発されました。
“自動車の宮様”と呼ばれた有栖川宮威仁親王殿下が、「吉田真太郎」と「内山駒之助」の2人にガソリン車の開発を命令。
10台ほど製作されたタクリー号は、「ガタクリガタクリ」と音を立てて走行することからタクリー号と名付けられました。

日本で初めての交通事故

日本で初めての交通事故が起きたのは1899年。
サンフランシスコ在留の日本人が皇太子(のちの大正天皇)御成婚を祝福して献上した自動車が起こしてしまったのです。

この自動車を皇居で運転した運転手が誤ってお堀の中に落ちてしまいました。
これが記録に残る、日本で初めての交通事故です。

各国で自動車の量産体制が整えられ普及する

現在の自動車工場のように自動車の量産体制を確立したのが、アメリカの「ヘンリー・フォード社」です。
ヘンリー・フォード社は流れ作業により「フォード・T型車」を大量生産することに成功。
初年度には1万台を製造、その後1913年に史上初のベルトコンベヤラインが導入され、1日に1000台も生産されるようになりました。

大量生産することにで自動車の販売価格を下げることができ、それまで一部の富裕層しか購入できなかった自動車を大衆も所有することが可能に。
このため1908年に登場したこのフォード・T型車は、自動車大衆化の象徴とされています。

それ以降は自動車大衆化が一気に加速し、様々な高級車も出現します。

ヨーロッパでは、1906年に50馬力のエンジンを搭載し世界的脚光を浴びたロールス・ロイス・シルバーゴーストやブガッティ、イスパノ・スイザが。
アメリカではキャデラックやデューセンバーグなど、現在にまで続く高級車が世の中に登場します。

またこの頃になると、人々はスピードへの憧れを強くしていきます。
1906年にフランスで開催された第1回ACFグランプリでは、蒸気自動車で最高時速205.4kmを記録。ガソリン自動車もその3年後には時速200km越えを果たします。

世界がスピードに熱狂している中、1907年にはイギリスに世界初の常設サーキット、ブルックランズが完成。レースが頻繁に開催されるようになり、競い合うことで自動車の性能は飛躍的に高まっていきました。

アメリカでも、1911年にインディ500マイルレースが初めて開催されています。

1923年にはフランスでルマン24時間レースが始まり、1929年にモナコ・グランプリの第1回大会がありました。
レースは自動車メーカーが国家の名誉をかけてコンペティションを繰り広げる場となり、ベントレー、アルファ・ロメオ、メルセデス・ベンツなど大手自動車メーカーが名勝負を繰り広げ、人々を熱狂の渦に巻き込みました。
イソッタ・フラスキーニ、トーマスフライヤー、スタッツ・ベアキャットなどのスポーツカーもこの頃に登場しました。

これからも進化し続ける自動車

自動車には長い歴史があることが分かりましたが、これからも自動車は進化し続けます。
蒸気機関の搭載から始まった自動車は、今では人工知能を搭載することで自動運転を可能にしています。

これからも続く長い自動車の歴史を、楽しみに見守り続けましょう。

 

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